住まいづくりに自然の素材を活かそう 1

最近、住まいづくりに自然の素材を活かす試みが増えています。木や土などの自然は湿気や乾燥を調節するなど、私たち人間の健康維持に欠かせない役割を果たしています。湿気を除くための加湿器などが不要になり、節電にも役立ちます。

自然の素材では、例えば、部屋の壁。一昔前は、漆喰や珪藻土(けいそうど)が多く使われましたが、最近はあまり見かけなくなりました。珪藻土は、太古の植物、プランクトンの遺骸が永年にわたって堆積した土です。小さな土の粒の中に無数の孔室と呼ばれる空気層があるため、湿度の高いときには、湿気を吸収します。冬の乾燥した時期には、逆に、湿気を放出してくれるので、加湿器などを使わなくても、部屋の湿度が調整されます。断熱性や遮音性、脱臭性にも優れていますので、冷暖房効果を高める効果もあります。

最近普及している新建材の壁などは、化学製品を使っているので、シックハウス症候群の原因にもなります。しかし、珪藻土などの土壁はそうしたシックハウス症候群の原因物質である有機化合物を吸着し、空気をきれいにしてくれるのです。

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