多種多様な自然エネルギーを活かす 2

最近、新たに注目されているのは、小水力の開発です。小さな河川や農業用水路などを利用した水力発電です。高性能で効率のよい発電機が開発されているので、少しの流れでも発電が可能となっています。次世代エネルギーとしては、水素エネルギーが注目されています。

水素エネルギーは、現在のところ、天然ガスなどの化石燃料から製造されますが、近い将来、水から水素を取り出す技術が実用化される見通しです。水の電気分解は、良く知られた方法ですが、その原理は、水を電気分解することによって、水素と酸素が生ずる仕組みです。電気エネルギーは、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーによって作ることが可能であり、その電気エネルギーで水素を作れば、すべてクリーンエネルギーということになります。

水素は、究極のクリーンエネルギーといわれます。水素はすでに、燃料電池として実用化されており、燃料電池自動車や家庭用燃料電池などとして一般にも使われています。燃料電池自動車は、水素ステーションで、水素の供給を受ければ、ガソリンエンジン自動車と同等の馬力、走行距離が可能です。こうした水素利用は今後一段と進むと見られ、日本は世界に先駆けて「水素社会」を実現する見通しとなっています。

水素は、水から作ることができるので、資源はほとんど無限と言ってよいでしょう。地球の表面の7割は海ですから、水資源を得ることは非常に簡単です。日本はもともと水の豊かな国であり、水素はふんだんに作ることができます。

コメントは受け付けていません。