油物で汚れた食器を洗う場合は、そのまま洗わずに、まずぼろ布や新聞紙などで汚れを落としてから洗うようにします。汚れが落ちやすくなり、節水につながります。また、排水管をつまらせない効果もあります。油汚れがひどいときは、重曹をふりかけ、へらで油をこそぎとってゴミ箱に捨てる方法もあります。
重曹の効果で、食器洗いがとても楽になります。古新聞やぼろ布もあらかじめ小さく切って空き箱に入れておいたり、クリップで留めて、キッチンにおいておくと、すぐに使えて便利です。油汚れをそのまま排水口に流すと、川や海の水質汚染につながります。大さじ一杯の油を薄めて魚が棲める状態にするには、300リットルの浴槽7杯分の大量の水が必要といわれます。
現在、生活排水の浄化は、下水処理場や浄化槽で行っており、水で薄める方法などはとられていません。微生物による分解処理によって浄化していますが、生活排水を自分たちで汚さないようにすることは、下水処理場のエネルギー負担を少なくすることにつながります。