エネルギーバス制度は5段階で性能が表示され、段階の高いほど断熱性能がよいとされます。また、デンマークでは、オイルショック後のエネルギー政策の中に、自然エネルギーを拡大させる施策と同時に、住宅の断熱性を向上させるさまざまな施策を導入しました。それに比べて日本では、民間の住宅メーカーなどでは、環境に配慮したエコハウスなどが売り出されていますが、国の省エネ基準の義務化は遅れています。
住宅の断熱化が、省エネやCO2の排出削減に役立つと言う考え方が薄いせいかもしれません。住宅の断熱性能を向上させることは、省エネや電気代の節約に結びつくだけでなく、住む人の健康にも貢献するのです。最近、暑さ寒さの厳しい日や、寒暖の差の激しい環境で、いわゆるヒートショックで倒れる人のことが話題になっています。
ヒートショックは、脳梗塞や心疾患の原因となります。断熱性向上は、経済的にも、健康的にも効果が大きいといえます。