屋根や外壁に遮熱塗料を使う 1

屋根や外壁の塗料は、一般的には、防水や汚れの防止などを主な目的としています。しかし近年、住宅の熱環境を改善して生活の快適性を保つ、遮熱塗料が人気を呼んでいます。遮熱塗料は、文字通り太陽の熱を遮断して中に取り込まないようにしたり、冬の場合は、室内の熱を外に逃がさないようにする塗料です。

遮熱塗料には、熱の発生にかかわる赤外線を効率よく反射させる「高反射塗料」と、塗膜に空気層を設け、熱を伝わりにくくする「熱遮蔽塗料」の2種類があります。どちらも、雨風や紫外線などによる腐食や傷みから建物を守り、長持ちさせるだけでなく、熱環境を変える機能があります。「高反射塗料」は、夏の焼け付くような太陽光線を反射させ、室内への熱の流入を抑えてくれます。

お値段は、遮熱効果を持たない一般的な塗料に比べ、10%程度割高ですが、経済産業省の調査では、この塗料を採用することで約7%の冷暖房用電力を削減できるとされています。

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