電気の作り方を知る 2

原子力は2011年3月の東日本大震災以後、すべての発電所が運転を停止し、原子力発電は事実上ゼロの状態の時がありました。足りない分を、LNGや石炭などがまかなっていました。化石燃料は、CO2を排出するので、地球温暖化をもたらします。そのため、化石燃料はできるだけ消費を抑えなければならないと言われています。

しかし、現実には、私たちの生活や、オフィス、店舗などの商業分野、さらに工場などの産業分野、新幹線、トラックなどの輸送分野などに大量のエネルギーが必要です。そのため、原子力に替わるエネルギーとして、化石燃料による火力発電に頼らざるを得ないのです。太陽光発電や風力発電などの自然エネルギー、つまり、再生可能エネルギーの導入がこのところ増えつつあります。しかし、残念ながら、2013年度の電力に占める比率は、わずか2%に過ぎません。国や自治体で数年前から、太陽光発電などの導入を積極的に支援しています。

それにもかかわらず、その割合はまだまだ低いのです。最大の理由は、自然エネルギーはお天気まかせのエネルギーのため、出力が不安点の上、広い土地を確保できないなどの理由から、それほど大きく増やせないのです。日本中のすべての住宅や建物に太陽光発電を導入しても、電力の1,2割をまかなえるのがやっとと言われます。そうした自然エネルギーの導入をもっと増やすことはもちろんですが、私たち自身、省エネ、節電に努め、電気の消費量を増やさないようにすることが大切です。

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