私たちは普段、何気なく電気を使っていますが、電気の供給がストップすると、暮らしはたちまち麻痺状態に陥ります。停電になると、エアコン、冷蔵庫などの家電製品が使えなくなるだけでなく、水道、トイレも場所によって使えなくなります。マンションなどでは、水道水をポンプで汲み上げたり、トイレの給排水に電気が使われてるところもあるため、長時間電気が止まると、その影響は大変大きくなります。
携帯電話やパソコンも使えなくなり、通信、情報が途絶えてしまいます。電気は、暮らしを支えるライフラインです。電気について、その作り方や、送られ方などを知ることは、エネルギーを考える第一歩になると同時に、普段の節電を心がける時にも役立ちます。日本で作られている電気は、現在、主に、LNG(液化天然ガス)や石炭、石油などの化石燃料によって作られています。これらは火力発電による電気です。
2013年度で電力の構成比を見ると、LNG火力が約43%、石炭が約30%、石油が約15%となっており、この3つの電気だけで全体の88%を占めています。2011年3月の東日本大震災までは、原子力発電が約3割を占めていたのです。