自然の恵みを省エネに活かす 2

装置やシステムを使わず、できるだけ自然な形で太陽の恵みを利用するのが、パッシブソーラーの手法です。方法はいたってシンプルですが、うまく使えば冷暖房などに使う電気を減らせます。植物は、生い茂る葉で日光を遮るとともに、葉の蒸散作用で、周囲から気化熱を奪うので、植栽の多い場所では、夏は涼しくなるのです。家の軒先や庭に、「パーゴラ」(木材などで組んだ棚)をつけるのも、同様の効果があります。

米国カリフォルニア州デービスにあるエコビレッジの「コツィレッジホームズ」では、落葉種のぶどうをパーゴラに絡ませている家が多くみられます。それぞれの住宅の周りには、レモン、イチジク、アーモンド、りんごなど、多くの果樹を植えて「エデイブル・ランドスケープ」(景観を楽しむ果樹栽培園)を作って、楽しむ人達も多いようです。

収穫は、近所の住民が自由に行うようです。果樹栽培園には、ぶどうも多く、地ワインが造られているほどです。パッシブソーラーは、太陽の恵みでもある、自然の恵みを上手に利用して、自然とともに生きるエコロジーライフともいえます。

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