薪ストーブでバイオマス利用

暖房用器具として、日本には以前、石炭、コークスなどのストーブが幅を利かせた時代がありました。電気、ガスなどの暖房器具の普及ですっかり姿を消しましたが、最近、薪などの木質系燃料を使う薪ストーブが人気を呼んでいます。木質系燃料はバイオマスの一種で、地球環境にやさしいクリーンエネルギーといわれます。バイオマスはもともと植物などの生物起源の資源であるため、燃焼しても、排出される二酸化炭素は、植物が生育するときに空気中から取り入れたもので、トータルとしての二酸化炭素は増えるわけではありません。

そのため、バイオマスは、二酸化炭素の排出に中立的なのです。国土の3分の2を豊かな森に覆われている日本では、バイオマス資源が豊富です。薪ストーブで使われるバイオマス資源の木質系燃料は、薪もありますが、使い勝手をよくしたペレット燃料が普及しています。木屑(くず)を固めてペレット状にしたもので、スイッチ一つで着火や消火ができる便利さが受けています。ストーブで赤々と燃える火を見ると、心まで暖かくなるという方も多いようです。

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