日本の家屋、とくに地方に行きますと、夏に窓や縁側にすだれをかけた家をよく見かけます。京都の町屋では今でも夏にはひさしの先にすだれをかけています。これは、熱い日差しをさえぎるとともに、涼しい風を家の中に通すためです。近年の日本の家は、機密性や断熱性能にすぐれていますが、自然の風などを取り入れるには不向きです。
西側に窓のある家では、冷房をしても、西日が部屋の奥深くまで入り込み、むっとするときがあります。一般的に熱の7割は窓から入ってくると言われます。そこで、西日はもちろん、夏の暑い日には、すだれをかけたり、サンシェードで覆ったりすると、日差しをさえぎることができます。
ベランダも、すのこや、保水タイルを敷くことで、熱気を家の中に入りにくくします。ベランダやデッキも、コンクリートや樹脂などでなく、木製に替えると、その効果が期待できます。そのように、家に入り込む熱をできるだけさえぎることで、エアコンなどの消費を抑えることができます。