重ね着で保温効果を高めたい

冬の衣服の着方について、厚いセーターを一枚着るより、薄くて軽いインナーやセーターを重ね着した方がよいといわれます。というのも、重ね着することによって、衣類と衣類との間に空気の層が生じ、そこに熱が蓄えられるからです。空気は熱を伝えにくい最良の断熱材なのです。空気が熱を蓄え、断熱材としての役割を果たすことから、保温効果が高まるのです。

足首やひざを温めることは体全体を温めることにつながりますが、その場合も、靴下を重ね履きすると、より保温効果を高めてくれます。登山用の衣服の場合、厳しい気象条件のもとで体を守るためには、下着、中間着、上着の3層構造のレイヤード(重ね着)が基本とされています。とくに汗をかきやすい方は、下着に吸放湿性のある素材を選ぶとよいでしょう。汗をかいても、すぐに吸収し、乾かしてくれます。

綿素材の下着の場合は、吸湿性には優れていますが、速乾性がないので、ベトつき感が残ります。また、体温を奪って体に悪影響を及ぼします。

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