自然の恵みを省エネに活かす 1

 私たちは自然の中で暮らしを営み、自然の恵みによって命をつないでいます。人が生きていくうえで、自然は不可欠の環境です。エネルギーの利用も、省エネの工夫も、そんな自然の環境を上手に利用することで生まれます。

たとえば、水道水の代わりに雨水を使えば、節水になるだけでなく、都市型洪水の防止にもつながります。建物を緑化したり、植栽を利用することで、電気の使用を減らし、省エネになります。建物の緑化は、家電や機器と違って、人々の目を楽しませてくれます。庭の緑は、家に潤いを与えてくれるだけでなく、夏の猛暑を和らげてくれる効果もあります。植栽や建物の緑化、庭の植栽などは、太陽エネルギーの利用という観点で、「パッシブソーラー」といわれます。太陽光発電などの積極的なエネルギー利用を「アクティブソーラー」というのに対する言葉です。

パッシブソーラーは、いわば、受身の、やさしいエネルギー利用、省エネスタイルとでもいえます。冬は、太陽の高さが低いので、太陽の日差しは、窓から、室内の奥まで届きます。そうした冬の日差しを直接家の中に取り入れることによって暖かく過ごすことができます。夏は、室内の熱くなった空気を換気口から外に放出し、地表付近の冷たい空気を取り入れます。

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