エネルギー効率のよい太陽熱温水器 1

太陽光発電は太陽の光を太陽電池によってエネルギーに変換するシステムですが、太陽熱温水器は、太陽の熱を直接エネルギーに変換するため、効率のよい装置といわれます。太陽光発電が普及する以前は、太陽熱温水器がずいぶん導入されていたのですが、太陽光発電の普及とともに、装置は少なくなりました。

しかし、エネルギーの変換効率が高いため、最近は改めて見直されています。太陽熱温水器は、太陽熱で温められた温水を、お風呂や給湯、暖房などさまざま場所で使え、装置も簡単でお値段も安いことから、費用対効果はとても高いのです。太陽熱温水器では、家庭で使う消費エネルギーの約6割を賄うことができます。装置の設置費用が安いことから、米国やスペイン、中国などで盛んに導入されています。

太陽熱温水器は、屋根に取り付ける集熱器と温水タンクから構成されています。その二つの装置が一体化されているのは「一体型太陽熱温水器」で、シンプルなシステムでは10万円台で設置できます。集熱器と温水タンクが別々になっているタイプは、温水タンクを屋根の上に設置しないため、屋根への重さの負担が少ないのが特徴です。しかし、ポンプにより、集熱器と温水タンクの間をポンプで水を循環させるため、ポンプを運転させる電力を必要とします。その分コストも高くなります。

コメントは受け付けていません。